こんなはずじゃなかった!~ガチャガチャと私~

「こんなはずじゃなかった」誰でも一度はこんな風に嘆いたことがあるんじゃないだろうか

かくいう私もこの記事を書いている最中パソコンがエラーを起こして記事が全て消えてしまい、
怒りにまかせてパソコンを壁にぶん投げたところです。


さて、今回それどこ大賞テーマは「買い物」ということで私の幼き日の思い出を書いていこうと思います

最近でこそクオリティーの高さや豊富な種類で専門店まであるほど大人気、大人もこぞって買っているガチャガチャ(またはガチャポン)
地域によって呼び名は違えど、一度は目にし回した経験があると思う

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私が幼少の頃は駄菓子屋やスーパーの前に2、3台。
種類も「ハエのたかっているウンチシリーズ」「全然似てないアニメキャラのフィギュア」等、本当にしょうもない物が多かったと記憶している。

それでも、なけなしのお小遣いをはたいてでもガチャガチャを回してしまう。そんな魅力がそこにはあった。


ただ私は当時から自他ともに認める運の無さの持ち主らしく、
今でも旅行当日は土砂降りとか、口内炎が大量にできるとか「布団から出れない」という理由でドタキャンされたりとか。

まあ何かとにかく、ついてない
可哀相。

女の子向けのキラキラしたアクセサリーが入っているガチャガチャをした際、
なぜかサ○リオのキャラクター「も○きち」が4連続で出てきたことがある。爆笑する母親の前で号泣した。

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……このように、本命以外の関係ない商品を大量に入れて本命が出るまでガチャガチャをさせ金を巻き上げるシステムのものがたまーに存在した。


私のなかで一番思い出深いのが「トランシーバー」だ。
近所の駄菓子屋の前に突如出現したトランシーバーガチャは私の心をガッチリ掴んだ。
自分のお小遣いでこんな高価そうな物が買えるなんて…………

学校の帰りにソレを見つけた私は、
急いで家に帰り500円を握りしめ駄菓子屋に走った。
当時小学生だった私のお小遣いは一ヶ月100円。
五ヶ月ぶんのお小遣いは正直痛かったがそれでも私は欲しかった。
友達の居ない私の唯一の遊び相手であるお兄ちゃんとトランシーバーでスパイごっこしたかったんだもん。


気持ちを落ち着かせながら汗で濡れた100円を投入……。



出てきたのは仮○ライダーだった。

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そう一回100円のそのガチャは例のなかなか当たりのでないやつだったのだ。
よく見たら「中にはトランシーバー以外の商品も入っています」と、めちゃめちゃ小さな字で書いてあった。くそ憎たらしい。


大人の汚さにイライラしながら残りのお金でガチャを回したが、
勿論トランシーバーは出なかった。
仮○ライダーは5体になった。


500円を無駄にした私は泣きながら家に帰り、
ギョッとした母親がどうしたのかと訪ねてくるので、トランシーバーガチャの説明をした。

てっきり慰めてもらえるものだと思っていたのに、めちゃめちゃ笑われバカにされた挙げ句、お金の大切さについてお説教までされた

わからず屋の母親め!兄に関してはテレビゲームに熱中してこちらのことはガン無視である!

500円あればどれだけの駄菓子が買えたかなぁ……と、泣き疲れぼんやりした頭で考えていた。

それからしばらくの間、ガチャガチャで出した仮○ライダー達は何故かリビングに飾られ私をしばしば恥ずかしさと虚しさでいたたまれなくさせた。が、いつの間にか消えていた。


大人になった今でも「こんなはずじゃなかった!」と思うような買い物をよくしてしまう。

使われなくなったダイエット器具や美容グッズを部屋の片隅で見かける度、幼き日の思い出が蘇る。
失敗の上に失敗を重ね挫折し、それでもまた立ち上がる。
それが大人になるということなのかなって思う




久しぶりにガチャガチャしてこよ~~~~っと!!!!!!!